美少年から日本を代表する名バイプレイヤーへ——尾美としのりが駆け抜けた「伝説の青春時代」と半世紀の演技軌跡
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彼の演技人生において決定的な転機となったのが、日本映画界の巨匠・大林宣彦監督との遭遇だ。尾道をはじめとする叙情的な風景の中で紡がれた一連の映画群において、尾美は大林映画の「永遠のミューズ」として指名され続けた。
特に1982年公開の映画『転校生』は、彼の才能を日本全国に知らしめる歴史的一作となった。小林聡美演じるヒロインと身体が入れ替わってしまう男中学生・斉藤一夫役を熱演。少女の心を持つ男の子という極めて難易度の高い役柄を、ユーモアと切なさを絶妙に織り交ぜて演じきり、映画界に衝撃を与えた。監督の緻密な演出に応えつつ、ライブ感あふれるリアクションを見せたその芝居は、今見返しても全く色褪せていない。