ラピュタのロボット兵に名前はある?ラムダの真相と公式設定の全貌
ラピュタのロボット兵に名前はある?ラムダの真相と公式設定の全貌に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
映画『天空の城ラピュタ』を鑑賞した多くの人が抱く疑問――「あの心優しい、あるいは凄惨な破壊をもたらす巨人兵器には、個別の型式名や固有の愛称が存在するのか」という点について、結論から明示します。作中およびスタジオジブリの公式設定において、固有の名前は一切設定されていません。
劇場パンフレット、徳間書店発行の「ロマンアルバム」、スタジオジブリ責任編集の公式ガイドブックに至るまで、劇中の機体は一貫して「ロボット兵」、あるいは単に「ロボット」と呼称されています。パズーやシータ、ムスカ大佐ら登場人物たちも劇中で彼らを「ロボット」としか呼んでおらず、シータの家に伝わる古い言い伝えにも個別の名称は登場しません。
では、なぜファンの間やネットコミュニティでは「ラムダ」という名称がこれほど深く根付いているのでしょうか。その背景には、宮崎駿監督の作家性と演出履歴に直結する決定的なエピソードが存在します。
「ラムダ」の起源は『ルパン三世』最終回に登場した同型機
「ラムダ」という呼称の実態は、1980年に放映されたテレビアニメ『ルパン三世(新・第2シリーズ)』第155話(最終話)「さらば愛しきルパンよ」に登場する強盗ロボットの名称です。当時、宮崎駿監督は「照樹務(てれこむ)」という名義でこのエピソードの脚本・演出を担当しました。
この第155話に登場した軍用ロボットの型式番号が「装甲ロボット・ラムダ(λ)」でした。ヒロインの小山田マキが搭乗・操縦するこの機体は、長い腕を器用に使い、背部から主翼を展開して空を飛び、顔面部にあるレンズ状のアイカメラからビームを放つなど、ビジュアル面・ギミック面において『天空の城ラピュタ』のロボット兵と瓜二つのシルエットを有していました。
さらに同作には、ラムダの発展型あるいは先行機として「アルバトロス」という名の巨大飛行艇や、「シグマ」というロボットの構想も存在していました。宮崎監督はお気に入りのデザインやモチーフを自作の中で繰り返し洗練させていく作家として知られており、「ルパン三世で描ききれなかったロボットの造形美と哀愁を、ラピュタというオリジナル長編の舞台で再構築した」というのがアニメーション史における正確な系譜です。この経緯を知る往年のファンが愛着を込めて「ラムダ」と呼んだことが、現代のネット上で「ラピュタのロボット兵の正式名称=ラムダ」という誤謬となって広まったのです。