歯茎の出血は危険信号?原因と正しい治し方・受診目安を徹底解説

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歯科臨床現場において最も警戒されているのが、歯磨きで血が出るが痛くないという無自覚な病態です。虫歯であれば神経に達すると激痛が走るため早期に受診する動機が生まれますが、歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれ、骨が溶けてグラグラになる末期までほとんど痛みが出ません。

歯肉炎を放置すると、炎症は歯茎の表面から深部へと進行し、歯と歯茎の間の溝が深くなる「歯周ポケット」を形成します。深くなったポケット内は酸素を嫌う嫌気性菌にとって絶好の繁殖場となり、歯周ポケットの炎症を改善しない限り、細菌毒素は歯を支える歯槽骨を徐々に破壊し始めます。

病状が進行して「歯槽膿漏」の段階に至ると、歯茎の腫れや膿(排膿)が確認されるようになり、独特の口臭(アピカル臭)や歯の動揺が自覚されます。ここまで悪化した場合、失われた骨を完全に元の状態へ再生させることは極めて難しく、最悪の場合は抜歯を余儀なくされます。痛みの有無を安全基準にしてはならず、「出血がある=すでに組織の破壊が始まっている警告」と認識を改める必要があります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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