みかん肥料時期の決定版!甘く実る春夏秋の施肥と失敗防ぐ真相

みかん肥料時期の決定版!甘く実る春夏秋の施肥と失敗防ぐ真相の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

健全な樹勢を維持しながら濃厚な果実を実らせるには、年間の施肥比率を正しく管理しなければなりません。みかん栽培における年間施肥量の標準配分は「春肥50%:夏肥20%:秋肥30%」が基本設計です。

施肥時期肥料の種類・主成分年間の配分割合施肥の主目的と生理的役割みかん春肥3月
(元肥・発芽前)有機配合肥料・油かす主体の緩効性
(N-P-K比率が均等なもの)約50%
(最重要の土台)新芽の発芽、開花、初期結実を支える。
根が活動を開始する直前に効かせる。みかん夏肥6月
(果実肥大期・追肥)即効性〜緩効性化成肥料
(リン酸・カリを強化)約20%
(控えめに施用)幼果の急速な肥大を促し、第二次生理落果を防止。
過剰投与は夏秋梢の暴走を招くため要注意。みかん秋肥お礼肥10月
(収穫前後)完熟堆肥+速効性化成または有機液肥
(カリ・リン酸重視、窒素控えめ)約30%
(樹勢回復用)結実・収穫で消耗した樹力を回復させ、耐寒性を向上。
翌春の花芽分化を左右し隔年結果を防ぐ。

1. 3月上旬〜中旬:活動再開を支える「春肥」

地温が上がり始める3月は、越冬したみかんの根が活動を開始する時期です。ここで与える春肥は、4月の発芽と5月の開花・結実を支える最大のエネルギー源となります。分解に時間がかかる有機質肥料油かす配合の資材をこの段階で土壌にすき込んでおくことで、開花期のピークに合わせて持続的にアミノ酸やミネラルが吸収されます。

2. 6月上旬〜中旬:幼果の初期成長を助ける「夏肥」

5月の受粉を終え、緑色の小さな幼果が急速に膨らみ始めるタイミングで施すのが夏肥です。初夏は枝葉の伸長と果実肥大が同時に起こるため、樹体内エネルギーの競合が起きます。リン酸とカリウムを適度に含む化成肥料を追肥することで、実の充実を後押しします。ただし、施用が梅雨後半の7月にずれ込むと、果実の成熟期まで肥効が残り糖度低下を招くため、必ず6月中旬までに完了させます。

3. 10月〜11月:消耗した樹を救う「秋肥・お礼肥」

重い果実をいくつも育て上げた樹は、晩秋には体力を著しく消耗しています。早生品種なら収穫直前の10月、中晩生品種なら収穫直後の11月に施すのが「お礼肥」です。ここで適切な養分を補給できないと、樹は翌年の花芽を作れなくなり、実がほとんど生らない「裏年」に突入してしまいます。冬の休眠に入る前に根へ十分な養分を蓄えさせることが、翌年の安定収穫への唯一の架け橋です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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