伝統の天然ラップ「経木」とは?劇的におにぎりが旨くなる理由と活用術

伝統の天然ラップ「経木」とは?劇的におにぎりが旨くなる理由と活用術とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

食品用ポリラップが全盛のなかで、なぜ料理のプロやこだわりの家庭が経木へ回帰しているのか。最大の理由は、石油由来フィルムには決して真似のできない「調湿効果」と「天然の抗菌作用」の存在です。

ポリラップでおにぎりや温かい食材を包むと、内側に逃げ場のない水蒸気が水滴となって溜まり、食材の表面をふやかして食感を損ねたり、傷みの原因になったりします。一方、木質繊維でできた経木は、温かいご飯から出る余分な水分を素早く吸収し、冷めて乾燥し始めると今度は内部に抱えた水分を穏やかに放出して乾燥を防ぐ「自律的な調湿作用」を発揮します。

さらに、赤松に含まれる「ピネン」や「フィトンチッド」と呼ばれる精油成分(テルペン類)には、黄色ブドウ球菌や大腸菌などの繁殖を抑える天然の抗菌・防腐作用が備わっています。化学保存料を使わずとも、包むだけで食材の鮮度を穏やかにキープし、ほのかな木の清涼感ある香りが食材の臭みを和らげてくれます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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