上の子可愛くない症候群の正体と原因|いつまで続くか克服法を解説
上の子可愛くない症候群の正体と原因|いつまで続くか克服法を解説を詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。
二人目の出産を機に生じる激しい感情の揺らぎには、明確な生物学的・心理的メカニズムが存在します。分娩直後から母親の体内では、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが急激に減少し、情緒が不安定になりやすい環境が整います。さらに、産後におけるホルモンバランスの乱れとイライラは、授乳ホルモンであるオキシトシンの分泌パターンとも密接に関係しています。
オキシトシンは我が子への愛着を強める一方で、外敵や脅威から我が子を守るための「攻撃性」を高める側面を持っています。言葉も通じず自力では生きられない新生児を前にしたとき、無意識のうちに「上の子の予測不能な動きや甘え」が新生児を脅かすリスクとして認識されてしまうのです。この上の子可愛くない症候群の心理的背景こそが、理屈では抑えられない拒絶感の引き金となります。
昨日まで小さく頼りなく見えていた上の子が、生まれたばかりの赤ちゃんと比較することで急に「体が大きく、自己主張が激しい存在」に見えてしまう現象(ベビードール錯視の反動)も典型的な引き金です。頭では優しく接しなければと理解していながら、身体が拒絶反応を示してしまうことで、上の子へのイライラと自己嫌悪という激しい精神的負荷が生じます。この現象は母性欠如の証拠ではなく、極度の緊張下で新生児を生存させようとする動物的な防衛反応の一端に過ぎません。