広辞苑とはなぜ別格なのか?大辞林との違いと新語採用の裏側

広辞苑とはなぜ別格なのか?大辞林との違いと新語採用の裏側について徹底解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

中型国語辞典の双璧として必ず比較されるのが、三省堂の『大辞林』です。どちらも約25万語規模の語数を持ち、百科項目を多数含む中型辞典ですが、両者の編集思想には決定的な「思想の分岐」が存在します。その最たる例が、語釈(言葉の意味の説明)の「並び順」です。

『広辞苑』は一貫して歴史的配列を採用しています。その言葉が日本文学や古文書の中で最初に使われた語源や古義を【1】に置き、時代を下るにつれて意味がどう変遷し、現代の意味に至ったのかを時系列で解説します。古典文学を読む際や、言葉の根源的なルーツを知りたい学術的調査において、広辞苑が圧倒的な信頼を得ている理由はここにあります。

対する『大辞林』は現代義優先配列を掲げています。現代社会でいま最も頻繁に使われている意味を冒頭に配置し、古義や語源は後方に置くアプローチです。ビジネス現場や日常のライティングですぐに使える意味をスピーディに確認したい場合、大辞林の利便性が際立ちます。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価収録語数約25万語(第七版)中型辞典:20万〜25万語
小型辞典:6万〜8万語語数自体の多さ以上に、古語から科学技術用語までバランスが極めて均整。語釈の配列思想歴史的配列(古義・語源が最初)大辞林等は現代義優先配列が主流言葉の変遷史を学ぶには最良だが、今すぐ意味を引く実務派には大辞林が優勢な場面も。改訂スパンおおむね10年周期中型:8〜10年
小型:5〜8年10年という歳月をかけて新語を寝かせ、一過性のブームを徹底排除する慎重さの表れ。製本・用紙技術3,216ページで厚さ約8cmを維持同語数なら9〜10cm超が通常日本製紙と共同開発した超軽量印刷用紙を採用。インクの裏抜けを防ぎつつ極限まで薄肉化。
小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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