ひぐらしの鳴き声はなぜ夕方に響く?鳴く時期の真相と哀愁の心理効果
ひぐらしの鳴き声はなぜ夕方に響く?鳴く時期の真相と哀愁の心理効果についての疑問解決ガイドをお届けします。
インターネット上のQ&AサイトやSNSでは、ヒグラシに関して幾つかの決定的な誤解が散見されます。生物学的な事実に基づき、代表的な2つの盲点を是正しておきましょう。
誤解1:「ヒグラシはお盆を過ぎてからしか鳴かない」
前述の通り、ヒグラシは7月上旬の猛暑到来前から成虫が発生しています。都市部で生活していると耳にする機会が少ないため、「お盆休みに山間部の避暑地へ旅行した時に初めて聞く」という体験の偏りが、この誤解を強固なものにしています。
誤解2:「ヒグラシは夕方以外は完全に沈黙している」
「日暮(ひぐらし)」という漢字表記から夕方専用の昆虫と思われがちですが、実際には夜明け前の午前4時〜5時台にも夕方と同規模の大合唱を行います。早朝登山や林間キャンプを経験した人なら、朝霧の中で響き渡る圧倒的な「カナカナ」の大合唱を一度は耳にしているはずです。条件(薄暗さと適温)さえ整えば、曇天の午前中にも鳴く柔軟性を持っています。