契約書の「前項」とはどこを指す?同項・前条との違いと正しい数え方
契約書の「前項」とはどこを指す?同項・前条との違いと正しい数え方とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
契約書のレビューや法務確認で頻出する関連用語として、「前項」「同項」「前条」の3つがある。それぞれの違いを一覧で整理すると次の通りだ。
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・前項(ぜんこう):同一条文内にある「1つ前の項(段落)」を指す。
・同項(どうこう):文脈上、現在話題にしている「その項自身(同じ項)」を指す。
・前条(ぜんじょう):現在の条文の「1つ前にある条(第○条全体)」を指す。
例えば、第5条の第2項を読んでいる場面を想定してみよう。ここで「前条」とあれば「第4条全体」を指す。一方、「前項」とあれば「第5条第1項」を指す。そして「同項」と書かれていれば、まさに今読んでいる「第5条第2項そのもの」を指すことになる。
たった1文字の違いだが、参照先が「段落単位」なのか「条文全体」なのかによって、適用される条件の範囲が劇的に変化する。特に秘密保持契約(NDA)や業務委託契約の損害賠償条項などでこの違いを取り違えると、契約全体の解釈が180度狂ってしまうため厳重な識別が求められる。