愛犬が痛がる原因は?肛門腺絞りの正しいやり方と破裂を防ぐコツ

愛犬が痛がる原因は?肛門腺絞りの正しいやり方と破裂を防ぐコツとはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

正しい位置を掴んでいるはずなのに分泌液が全く出ない、あるいは触れた瞬間に愛犬が悲鳴を上げて噛みつこうとする場合があります。これには明確な医学的理由が存在します。

肛門腺絞りで出ない理由として最も多いのが、分泌液が長期間溜留したことで水分が失われ、ペースト状や固形物状に泥のように硬化しているケースです。さらに、分泌物を肛門へ導く管(導管)が物理的に詰まっている場合、どれほど強い力を外から加えても中身は出てきません。

加えて、愛犬が肛門腺絞りを痛がる原因は、すでに内部で細菌感染が起き、炎症(肛門嚢炎)を引き起こしている可能性が極めて濃厚です。炎症を起こしている組織は鬱血して神経が過敏になっており、わずかな圧力でも激痛が走ります。

痛がる愛犬に対して「もう少し力を入れれば出るはずだ」と無理やり絞ろうとする行為は、肛門腺絞りの失敗や注意点において最も危険な禁忌事項です。過剰な圧迫によって袋が内側から破裂し、症状を劇的に悪化させる引き金になります。

ケアを放置したり無理な圧迫を続けたりすると、最終的に肛門腺破裂を引き起こします。主な症状は以下の通りです。

  • 肛門の斜め下の皮膚が赤紫色に腫れ上がり、やがて皮膚が自壊して穴が開く
  • 穴から血液、膿、悪臭を放つ茶褐色の分泌物が混ざり合って大量に噴出する
  • 激痛により歩行を嫌がり、座ることを恐れて落ち着きを失う
  • 患部周辺の皮膚組織が壊死し、発熱や食欲不振に陥る

破裂に至った場合や進行した肛門嚢炎の治療では、局所麻酔または鎮静下での患部洗浄、抗生剤や消炎鎮痛剤の全身投与が必要となります。組織の損傷が深刻な場合や慢性的に破裂を繰り返す症例では、外科手術による肛門嚢の全摘出手術が選択されることも珍しくありません。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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