外郎売』全文ふりがな付き完全版|プロ声優直伝の滑舌練習法を徹底解説
今注目を集めている 外郎売』全文ふりがな付き完全版|プロ声優直伝の滑舌練習法を徹底解説について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。
発声練習を行う際は、文節ごとの息継ぎ(ブレスポイント「/」)と、口の開け方を意識することが不可欠です。以下に、標準的な読み仮名を施した口上全文を掲載します。指導流派によって一部の読み方に揺らぎ(例:「一粒」を「いちりゅう/ひとつぶ」、「細溝」を「ほそどぶ/ほそみぞ」)がありますが、どの読み方も正統な伝承に基づいています。
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【外郎売 口上 全文】
拙者親方(せっしゃおやかた)と申(もう)すは/お立合(たちあい)の内(うち)に/御存知(ごぞんじ)のお方(かた)もござりましょうが/お江戸(えど)を立(た)って二十里上方(にじゅうりかみがた)/相州小田原(そうしゅうおだわら)/一色町(いっしきまち)をお過(す)ぎなされて/青物町(あおものちょう)を上(のぼ)りへお出(い)でなさるれば/欄干橋虎屋藤右衛門(らんかんばしとらやとうえもん)/只今(ただいま)は剃髪致(ていはついた)して/圓斎(えんさい)と名乗(なの)りまする。
元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)まで/手(て)に入(い)れまする此(こ)の薬(くすり)は/昔(むかし)/透頂香(とうちょうこう)と申(もう)して/平仮名(ひらがな)にて「ういろう」と書(か)く。/此(こ)の薬(くすり)/文字(もんじ)の構(かま)えは/親爺(おやじ)の「父(ちち)」の字(じ)/上(うえ)に「八(はち)」の字(じ)を冠(かんむり)に置(お)き/口(くち)に「田(た)」と書(か)きまして/医薬(いやく)の「薬(くすり)」の字(じ)を/相(あい)記(しる)します。
頂(いただき)へ上(のぼ)る薬(くすり)とて/「透頂香(とうちょうこう)」と名付(なづ)く。/神妙(しんみょう)に変(か)わる薬(くすり)/一粒(いちりゅう)舌(した)の上(うえ)へ乗(の)せますると/頂光(ちょうこう)が発(はっ)して/芳香(ほうこう)口(くち)に満(み)ち/微風(びふう)身(み)に薫(かお)り/咽喉(のんど)の渇(かわ)きを止(と)め/胸中(きょうちゅう)の熱(ねつ)を払(はら)う。
道中(どうちゅう)の難所(なんしょ)に臨(のぞ)んで/此(こ)の薬(くすり)を一粒(いちりゅう)服(ふく)すれば/足軽(あしかる)く/気(き)すこやかにして/暑気(しょき)を拂(はら)い/寒気(かんき)を凌(しの)ぎ/健歩(けんぽ)まことに/羽(はね)が生(は)えたるが如(ごと)し。
さすれば/舌(した)の廻(まわ)る事(こと)/銭独楽(ぜにごま)が轡(くつわ)を打(う)ち払(はら)うが如(ごと)く/言(い)うて言(い)われぬ/言(い)わで極(きわ)まる/弁舌(べんぜつ)滑(なめ)らかに/アタマもサエテ/アカサタナ/ハマヤラワン/オコソトノ/ホモヨロヲン。
一寸(ちょっと)先(さき)のお耳(みみ)へ/聞(き)こえませ/泡立(あわだ)ち米(ごめ)の/煮(に)え端(ばな)/お茶立(ちゃた)てちょ/茶立(ちゃた)てちょ/タチャ立(た)てちょ/茶立(ちゃた)てつぶせ/釜(かま)の底(そこ)なる/抜(ぬ)け殻(がら)を/掻(か)き消(け)すように/掻(か)き消(き)して/泡(あわ)の如(ごと)くに/散(ち)り失(う)する。
武具(ぶぐ)/馬具(ばぐ)/武具(ぶぐ)/馬具(ばぐ)/三(み)武具(ぶぐ)馬具(ばぐ)/合(あ)わせて武具(ぶぐ)馬具(ばぐ)/六(む)武具(ぶぐ)馬具(ばぐ)。/菊(きく)/栗(くり)/菊(きく)/栗(くり)/三(み)菊(きく)栗(くり)/合(あ)わせて菊(きく)栗(くり)/六(む)菊(きく)栗(くり)。/麦(むぎ)/塵(ごみ)/麦(むぎ)/塵(ごみ)/三(み)麦(むぎ)塵(ごみ)/合(あ)わせて麦(むぎ)塵(ごみ)/六(む)麦(むぎ)塵(ごみ)。
あの長押(なげし)の長長刀(ながなぎなた)は/誰(た)が長長刀(ながなぎなた)ぞ。/向(む)こうの胡麻殻(ごまがら)は/荏(え)の胡麻殻(ごまがら)か/真(ま)胡麻殻(ごまがら)か/あれこそ本(ほん)の/真(ま)胡麻殻(ごまがら)。
ガラピー/ガラピー/風車(かざぐるま)/おきゃがれこぼし/おきゃがれ坊主(ぼうず)/まき竹売(たけう)りが/竹売(たけう)って/竹(たけ)食(く)うた。/京(きょう)の生鱈(なまだら)/奈良(なら)生真砂(なままなご)/ちょと四五貫目(しごかんめ)/お茶立(ちゃた)てちょ/茶立(ちゃた)てちょ/タチャ立(た)てちょ/茶立(ちゃた)てつぶせ/釜(かま)の底(そこ)なる/抜(ぬ)け殻(がら)を/掻(か)き消(け)すように/掻(か)き消(き)して/泡(あわ)の如(ごと)くに/散(ち)り失(う)する。
親(おや)かも/八親(やっこや)かも/八親(やっこや)の親(おや)かも/親(おや)もじ/八親(やっこや)もじ/八親(やっこや)の親(おや)もじ。/尻(しり)見(み)な/細溝(ほそどぶ)に/鰌(どじょう)にょろり。/京(きょう)の生鱈(なまだら)/奈良(なら)生真砂(なままなご)/六峰(むつみね)渡(わた)りて/旅雀(たびすずめ)/ちょと四五貫目(しごかんめ)。
いやさ/最前(さいぜん)より/お家(うち)のお伴衆(ともしゅう)に/誹謗(ひぼう)もござりましょうが/此(こ)の薬(くすり)の効能(こうのう)/天下無双(てんかむそう)/国々(くにぐに)津々浦々(つつうらうら)/津(つ)の国(くに)の難波(なにわ)の葦(あし)は伊勢(いせ)の浜荻(はまおぎ)/東(あずま)の恵比寿(えびす)の/恵比寿講(えびすこう)/思(おも)い立(た)って/出雲(いずも)まで/神(かみ)の旅(たび)/御用(ごよう)あらば/召(め)し上(あ)げられまするように。