冬に原付がかからない決定打!セル空回りやキック不発の緊急対処法
冬に原付がかからない決定打!セル空回りやキック不発の緊急対処法を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。
冬場に原付のエンジンがかからなくなるトラブルは、ライダーの操作ミスと車両側の物理的制約の双方が重なることで発生します。急いでいる時ほど、まずは愛車がどのような反応を示しているのかを冷静に見極める必要があります。音や挙動ごとに潜む真相を紐解いていきましょう。
セルボタンを押した際に「カチカチ」という小刻みな音だけが響き、セルモーターが全く回転しない現象に直面したことはないでしょうか。この原付のエンジンがかからないカチカチ音の正体は、バッテリーの電圧が規定値を下回り、セルモーターを回すためのスターターリレーが接点の断続を繰り返している音です。故障したわけではなく、セルモーターを駆動するだけの電力が足りていない警告サインといえます。
そもそも原付のバッテリー上がりが冬に多発する理由は、バッテリー内部の希硫酸と鉛板による化学反応が、外気温の低下に伴って著しく鈍化するためです。外気温が氷点下に近づくと、新品バッテリーであっても蓄電・放電能力は常温(25℃)時の約70〜80%程度まで低下します。劣化が進んだバッテリーであれば、前日までは問題なく始動できていても、厳しい冷え込みに見舞われた朝に突然電圧が降下し、寿命を迎えてしまうケースが少なくありません。
一方で、「キュルルル」と元気にセルは回るがかからない原付の原因は、バッテリー以外の要素、すなわち「燃料の霧化不良」や「点火不良」にあります。ガソリンは液体ではなく、霧状に気化して空気と混ざり合うことで初めて火が着きます。金属製のエンジンブロック全体が氷のように冷え切った状態では、噴射されたガソリンが冷たいシリンダー壁や吸気ポートに液体として付着してしまい、正常な爆発に必要な混合気を作れなくなるのです。