車のEvモードとは?燃費悪化の落とし穴と正しい使い方を徹底解説
車のEvモードとは?燃費悪化の落とし穴と正しい使い方を徹底解説の詳細について、専門知識を基に徹底解説します。
車のEVモード(EVドライブモード)とは、ガソリンエンジンを強制的に休止させ、車載された駆動用バッテリーの電力と電気モーターのみを使って走行するシステムです。エンジンが一切回転しないため、走行時の排出ガスはゼロになり、ガソリン車特有のエンジン音や振動を完全にシャットアウトした静粛な移動が可能になります。
多くのドライバーが混同しやすいのが、「EVモード」「HVモード」「エコモード」の機能的な役割の違いです。それぞれの制御アルゴリズムには明確な境界線が存在します。
まずEVモードとHVモードの違いについて見ていきましょう。HV(ハイブリッド)モードは、車両のコンピューターが車速、勾配、アクセル開度、バッテリー残量などをミリ秒単位でセンシングし、エンジンとモーターの出力を最もエネルギー効率が良いバランスに自動配分するモードです。これに対し、EVモードはドライバーの意思で「モーター単独駆動」を最優先にする手動コマンドといえます。
一方、エコモードとEVモードの違いは制御対象にあります。エコモードは走行用動力そのものを電気に限定する機能ではなく、アクセル操作に対するエンジンスロットルレスポンスをマイルドにし、エアコン(空調)のコンプレッサー稼働を省エネ制御にする統合制御プログラムです。エコモード稼働中であっても、加速時には普通にエンジンが始動します。
また、同じEVモードという名称であっても、通常のハイブリッド車(HEV)と外部充電が可能なPHEV(プラグインハイブリッド車)では、その性格が根本から異なります。一般的なHEV(プリウスやアクアなど)はバッテリー容量が1.0〜1.5kWh程度と小さく、EVモードの最高速度や航続距離はごく限られています。対してPHEVは13〜20kWh超の大容量バッテリーを積んでおり、高速道路をモーターだけで巡航できる本格的な電気自動車として設計されています。