三島由紀夫と美輪明宏の運命|最後の薔薇に秘めた真実と恋人説の真相
三島由紀夫と美輪明宏の運命|最後の薔薇に秘めた真実と恋人説の真相を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。
文学と演劇に生涯を捧げた三島にとって、美輪明宏は自身の描く「究極の美」を現実世界に具現化できる唯一無二の存在でした。その結晶と言えるのが、江戸川乱歩原作・三島由紀夫脚色の傑作舞台『黒蜥蜴』です。
三島は美輪に対し「この役を演じられるのは日本中であなたしかいない」と熱烈にオファーを出し、美輪は見事に稀代の女盗賊・黒蜥蜴を怪演しました。三島自身も舞台に特別出演し、劇中で美輪と交わした妖艶なキスシーンは、当時の演劇界に計り知れない衝撃を与えました。劇場は連日超満員となり、アンコールが鳴り止まない社会現象を巻き起こします。
また、近代能楽集の一編である『卒塔婆小町』においても、美輪は三島文学の深層にある「老いと美」「生と死」のパラドックスを見事に体現しました。三島は美輪の演技を「僕の戯曲の行間にある毒と美を、完全に舞台上に咲かせてくれた」と絶賛し、単なる作家と俳優の関係を超えた、美の共犯関係を確立していったのです。