本のポップの作り方決定版!人が集まる決定的な理由と推薦書7選
本のポップの作り方決定版!人が集まる決定的な理由と推薦書7選を詳しくリサーチ! 読者が気になる 重要ポイントを凝縮して配信します。
理論や技法を学んだ上で目を向けるべきなのが、実際に売場や閲覧室でPOPを目にした読者の反応と評判のリアルです。かつて全国的なムーブメントを巻き起こした老舗書店のカリスマ書店員は、当時の特番インタビューや自著の手記の中で、自身の失敗と成功について次のような生の告白を残しています。
「新人の頃、美術部だった経験を活かして、3時間かけて主人公の精緻なイラストを描いたPOPを作ったんです。周囲のスタッフからは褒められましたが、1週間で売れたのはたったの2冊でした。ところが後日、徹夜明けで読んだ小説に衝撃を受け、包装紙の裏に黒マジックで『3ページ目で泣いた。あとは何も言えない』とだけ殴り書きして置いたところ、その日の夕方には積んであった50冊が完売しました。公の場では語られにくいですが、書き手の『上手く見せようという見栄』は、読者に一瞬で見透かされるのだと痛感した瞬間でした」
この現場の証言は、営利を目的としない図書館の本の紹介ポップにおいても全く同じ構造として現れています。埼玉県和光市図書館が公開している研修資料『本の手書きPOPづくり「基礎知識編」』の中では、図書館におけるPOPの役割と効果について「POPはもう一人の図書館員である」と明確に定義されています。司書がすべての来館者に常時付き添ってレファレンス(案内)を行うことが物理的に不可能な中、書架に添えられた1枚のカードが、無言のまま読者と本を引き合わせる仲介者として機能しているのです。
実際に大阪府立図書館をはじめとする全国の公共図書館では、中高生や一般来館者からPOPを募る参加型企画が定着しており、返却棚からすぐに次の借り手へと渡る「貸出回転率」が通常の2倍以上に達するケースも珍しくありません。一方で、SNSやYahoo!知恵袋などのコミュニティにおける一般読者の生の声を検証すると、好意的な意見ばかりではなく、以下のようなシビアな本音も浮き彫りになります。
- 「出版社が作った帯の文言をそのまま書き写しただけのPOPを見ると、書店員さんは本当は読んでいないんだろうなと冷めてしまう」(30代・会社員)
- 「『絶対泣ける!』『全人類必読!』という大げさな言葉が並んでいると、逆にハードルが上がりすぎて買う気が失せる」(20代・大学生)
- 「物語の核心に近いネタバレが書かれているPOPに遭遇した時は、本当にショックだった」(40代・主婦)
このように、現代の読者は極めて高いメディアリテラシーを持っており、テンプレート通りの美辞麗句や誠実さを欠いた煽り文句に対しては、敏感に拒絶反応を示す傾向が鮮明になっています。