海街Diary相関図と家系図の真相|4姉妹と両親の確執・原作結末まで

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作品を視聴・読了した人々の間で頻繁に混同されるのが、「すずの実母」の正体と、山形の葬儀にいた「後妻」の存在です。ネット上の掲示板や知恵袋などでは、「大竹しのぶがすずの母親なのか」「葬儀で泣いていた頼りない女性がすずを産んだのか」という誤った理解が散見されます。

真実は、すずを産んだ実母は、父・浅野徹が香田家を出奔した原因となった金沢出身の女性であり、作中の冒頭時点ですでに病気で亡くなっています。つまり、映画の冒頭で参列者を前に取り乱し、中学生のすずに喪主の挨拶を押し付けようとしていた女性・陽子は、父親の「3番目の妻(すずにとっては血の繋がらない義母)」です。陽子には連れ子がおり、夫(浅野徹)の死後、すずは義理の母親と血の繋がらない弟と暮らすという、極めて過酷で居場所のない境遇に置かれていました。長女・幸が山形の駅のホームですずを引き取ると決めたのは、すずが実母の元にいるからではなく、実親をすべて失い、義理の家族のなかで孤立無援だったからです。

さらに、父親・浅野徹の人物像についても大きな誤解があります。3度結婚し家庭を壊した経歴だけを見れば典型的な放蕩者ですが、関わった周囲の証言を辿ると「優しく情に脆いが、押しに弱く他人の痛みを背負い込んでしまう男」であったことが分かります。すずが山形の山上で「お父さんはダメな人だったけど、優しかった」と叫ぶ場面や、三女・千佳が父の遺品である釣り竿を手にして「お父さんの匂いがする」と微笑む場面に象徴されるように、父親は決して冷酷なエゴイストではなく、自らの優しさゆえに人生を破綻させてしまった不器用な人間として描かれています。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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