最後の晩餐でユダはどれ?ダヴィンチが仕掛けた謎と裏切りの真相
最後の晩餐でユダはどれ?ダヴィンチが仕掛けた謎と裏切りの真相の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』において、イスカリオテのユダを探す際は、中央のイエスから見て向かって左側の3人組(第2グループ)に注目します。このグループには、左から「ペテロ」「ユダ」「ヨハネ」が配置されています。
ユダを見特定するための決定的な視覚的手がかりは、次の3点です。
① 右手にしっかりと握られた「銀貨の袋」
ユダは右肘をテーブルにつき、裏切りの前金として受け取った「銀貨の袋」を握りしめています。他の使徒たちが両手を広げたり胸に手を当てて潔白を主張するなか、ユダだけが何かを隠すように身体を強張らせ、金袋を握り込んでいる姿が極めて象徴的です。
② 肘で倒された「塩入れ」
ユダの右腕のすぐ手前を見ると、食卓の小さな塩入れが倒れ、塩がこぼれ落ちています。西洋の図像学において「塩をこぼすこと」は古くから不吉や裏切り、契約の破棄を意味する明確な凶兆のサインです。ダ・ヴィンチは、予期せぬ宣告に動揺して思わず身を引いたユダの身体的リアクションとしてこの小道具を配置しました。
③ 身体を後退させ、顔に落ちた「暗い影」
画面左から差し込む光の設計において、他の使徒たちの顔が明るく照らされているのに対し、ユダの横顔だけは暗い影に覆われています。背筋を伸ばしてイエスに詰め寄るペテロや嘆くヨハネとは対照的に、ユダはわずかに身を仰け反らせ、低い姿勢をとることで視覚的にも「孤立した闇」をまとっています。