新宿スンガリーの真価|老舗ロシア料理が半世紀以上愛される理由
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長年にわたり多くの常連客を惹きつけてやまない理由は、妥協のない仕込みと門外不出のクラシックレシピにある。新宿スンガリーを語る上で外せない三大名物を詳細に検証する。
1. 鮮烈な紅色と深いコクを誇る「ボルシチ」
ウクライナ発祥の世界三大スープの一つであるボルシチ。スンガリーのボルシチは、ビーツの鮮やかな紅色と自然な甘み、じっくり煮込まれた牛肉と香味野菜の旨みが絶妙な調和を見せる。仕上げに落とされる特製サワークリーム(スメタナ)をスープに溶かし込むことで、爽やかな酸味とミルキーなコクが全体を包み込み、他店では味わえない立体的な風味を生み出す。
2. 職人が一つひとつ包み込む揚げ・焼き「ピロシキ」
看板メニューのピロシキは、きめ細やかな自家製生地に、牛豚合挽肉、炒め玉ねぎ、ゆで卵、春雨などを丁寧に包み込んでいる。一般的なパン屋の揚げパン風ピロシキとは一線を画し、薄皮のサクッとした歯ごたえの中からジューシーな肉汁が溢れ出す「揚げピロシキ」に加え、香ばしい「焼きピロシキ」も選べる。ランチタイムから注文が殺到する不動の人気メニューである。
3. スメタナの酸味が決め手の「ビーフストロガノフ」
日本で一般的なデミグラスソース主体のビーフストロガノフとは異なり、スンガリーのビーフストロガノフはサワークリームを贅沢に使った本場の白色仕立て。柔らかな牛フィレ肉とマッシュルームの旨みに、上品な酸味が絶妙に絡み合い、添えられたバターライスとの相性は抜群である。
さらに、パン生地でフタをしてオーブンで焼き上げる「つぼ焼きキノコのクリーム煮(グリヴィ・ヴ・スメタニェ)」や、ジョージア名物のチーズブレッド「ハチャプリ」など、東欧の奥深い食文化を体感できるメニュー構成となっている。