「世界のサカモト」原点を追う!坂本龍一の若い頃とYmo秘話
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1970年代初頭、東京藝術大学の音楽学部、さらには大学院修士課程へと進んだ坂本龍一。当時のキャンパスは、学生運動の熱気と伝統的な西洋クラシックの重圧が交錯する混沌とした空気に満ちていた。アカデミックな作曲理論を完璧に修得し、周囲から「教授」というあだ名で呼ばれ始めたのもこの頃だ。
しかし、彼は大学の講義室にとどまる器ではなかった。夜になれば新宿のライブハウスやアングラ演劇の劇場へ足を運び、フリージャズや電子音楽の即興演奏に没頭。伝統的な音階を解体し、ノイズや非日常的な音響を追求するアヴァンギャルドな試みに魅せられていく。エリート学徒としての冷徹な分析眼と、既成概念を打ち壊したいという野性的なパッション。この二律背反の相克が、彼の作曲家としての骨格を強固に鍛え上げた。