プロが教える本場ベトナムフォー南北の違いと絶品レシピ完全版
プロが教える本場ベトナムフォー南北の違いと絶品レシピ完全版の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
現地のローカル店でフォーを食べる際、知っておくべき粋な作法があります。正しいステップを踏むことで、最後の一滴までスープのポテンシャルを引き出すことができます。
着丼したら、いきなり調味料を入れてはいけません。まずはレンゲで透明な出汁スープを一口そのまま味わうのが、作り手への敬意であり本場流の第一歩です。ベースとなる牛や鶏のピュアな旨味を舌で確かめた後、カットライムを軽く絞って爽やかな酸味をプラスします。
続いて投入するのが、皿いっぱいに盛られたベトナムフォーの具材ハーブです。パクチー(香菜)はもちろん、ノコギリの刃のような形状をした「ノコギリコリアンダー(パクチー・ファラン)」や、独特の甘い芳香を放つ「タイバジル(ラウ・フンクエ)」を手でちぎりながらスープに沈めます。手で粗くちぎることで断面からフレッシュな精油が飛び出し、熱々のスープと混ざり合って香りの爆発が起こります。
具材の肉を食べる際には、小皿を活用するのがスマートです。卓上に常備されているベトナムフォーの調味料ヌックマム(魚醤)、ニンニク酢(ザム・トイ)、唐辛子ペースト(サテ)を小皿に取り分け、肉をそこにディップしながら食べ進めます。最初からスープ全体に調味料を過剰に投入してしまうと、せっかくの出汁の輪郭がボヤけてしまいます。後半にかけて少しずつスープへ薬味を溶かし込み、グラデーションのような味の変化を楽しむのがベトナムフォーの美味しい食べ方の極意です。