東京タワー蝋人形館の真実|トラウマ展示の正体と消えた人形の行方
東京タワー蝋人形館の真実|トラウマ展示の正体と消えた人形の行方にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。
東京タワー蝋人形館の歴史は1970年、日本が大阪万国博覧会に沸き立ち、高度経済成長の絶頂期にあった時代に幕を開けました。当時、ロンドンの老舗蝋人形工房から直輸入された展示品は、最先端の欧米カルチャーと歴史教育を融合させたハイカラなアトラクションとして大々的に喧伝されました。当時のテレビCMで盛んに流れた「世界の有名人が大集合!まるで生きているよう」というキャッチコピーに胸を躍らせ、修学旅行や家族旅行で訪れた人々が長蛇の列を作った記録が残っています。
しかし、時代が平成へと移り変わるにつれ、展示構成は急速にカルト的な進化を遂げていきました。レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」や歴代の米大統領、歴史的偉人といった教科書的な王道展示の奥で、異彩を放ち始めたのがプログレッシブ・ロックを中心とする音楽家たちの等身大フィギュアと、身の毛もよだつダークな歴史展示でした。教育的娯楽施設としてスタートしながら、いつしか知る人ぞ知る「東京屈指のアンダーグラウンド・スポット」へと変貌していった背景には、当時の館長をはじめとする運営陣の強烈な作家性と審美眼が強く反映されていたと伝えられています。