写真L判サイズ徹底解剖!端が切れる理由と失敗しない印刷術
写真L判サイズ徹底解剖!端が切れる理由と失敗しない印刷術にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
日本の写真寸法がなぜ89×127mmという端数を含んだサイズに収束したのか。その起源を辿ると、明治から昭和にかけて輸入されたインチ規格の写真乾板に行き着く。当時主流だった大名刺判やキャビネ判といった規格が整理され、一般財団法人日本規格協会(JIS)が工業標準化を進める過程で、普及型ロールフィルムの幅や現像機器の効率に最適化されたのが「L判(Large判)」だった。
それまで主流だった「手札判(およそ82×112mm)」よりも一回り大きく、手に持ったときの存在感とアルバムへの収まりやすさを兼ね備えたサイズとして、高度経済成長期の日本中に浸透した。産業の効率化を求めた規格化が、結果として半世紀以上にわたって日本人の「記憶の形」を規定することになった点は、文化史的にも興味深い符合といえる。