台湾の性風俗と売春の歴史|公娼廃止から現在続く法制度の歪みまで

台湾の性風俗と売春の歴史|公娼廃止から現在続く法制度の歪みまでにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

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台北で最も古い歴史を持つ下町・万華(バンカ)。その中心にある華西街夜市は、かつて台湾最大の赤線地帯「宝斗里」を擁し、ヘビ料理店と並んで公娼館が軒を連ねる異色の歓楽街として名を馳せていました。しかし、公娼制度の廃止とともに公式の遊郭は消滅し、街の景観は観光夜市へと急速に塗り替えられていきました。

一方で、性産業が完全に消え去ったわけではありません。万華の路地裏には、主に中高年男性が酒やカラオケを楽しむ「阿公店(アコンディアム)」と呼ばれる大衆的な茶芸館や特殊飲食店が集積。ここで働く女性の多くは、台湾現地の高齢女性や、中国・ベトナムなどから渡ってきた配偶者・移民女性たちです。

2026年の新型コロナウイルス流行時には、この阿公店が大規模な感染クラスターの発信源として連日報道され、そこで働く女性たちの不安定な生活実態や社会的孤立があらためて白日のもとに晒されました。現在も万華の路地には、昼夜を問わず客引きを行う「立ちんぼ」の姿が見られ、下町の歴史と貧困、セーフティネットの欠如が絡み合う現場となっています。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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