上野の西郷隆盛像はなぜ浴衣姿?「顔が違う」妻の言葉と銅像の真相

上野の西郷隆盛像はなぜ浴衣姿?「顔が違う」妻の言葉と銅像の真相の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

1898年の除幕式において、西郷の妻である糸子(いと)が銅像を見上げて呟いた言葉は、今も語り継がれる有名なエピソードです。「宿ん人(うちの主人)はこげんなお人じゃなかった」と鹿児島弁で漏らし、周囲を騒然とさせました。

この発言が生まれた最大の要因は、西郷隆盛本人の写真が1枚も現存していない点にあります。西郷は極度の写真嫌い、あるいは要人暗殺を警戒して影武者を立てていたなどの理由から、生涯一度もカメラの前に立ちませんでした。

教科書などに掲載されている有名な肖像画は、イタリア人画家エドアルド・キヨッソーネが、西郷の実弟である西郷従道の目元と、従弟の大山巌の輪郭を合成して描いたモンタージュです。彫刻家もこの肖像画をベースに制作したため、生前の夫の真の顔を知る妻から見れば明らかな違和感がありました。さらに、礼装を重んじた西郷が公の場でだらしない普段着を晒すはずがないという、武士の妻としての当惑も込められていたと伝えられています。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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