アイヌの聖地で息づく魂、二風谷コタンが紡ぐ伝統工芸の未来
話題沸騰中の アイヌの聖地で息づく魂、二風谷コタンが紡ぐ伝統工芸の未来について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
この集落を語る上で欠かせない巨人がいる。アイヌ初の国会議員であり、民族文化の復権に生涯を捧げた萱野茂氏だ。彼が私財を投じて収集した膨大な民具や記録は、現在「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」に大切に収蔵され、息を呑むような迫力で来館者を迎える。
館内に並ぶ無数のイタ(盆)やマキリ(小刀)には、幾何学的なモレウノカ(渦巻き文様)やアイウシノカ(刺のある文様)が刻み込まれている。これらは単なる装飾ではなく、魔除けであり、家族への祈りそのものだ。博物館はいま、デジタルアーカイブ化を急速に進めており、萱野氏が録音した貴重なユカラ(叙事詩)の肉声を高解像度の音源で聴ける特設ブースが大きな反響を呼んでいる。