極限の荒行「千日回峰行」の真相|9日間断食の堂入りと達成者の現在

極限の荒行「千日回峰行」の真相|9日間断食の堂入りと達成者の現在の総合ガイドをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。

過酷を極める修行を支える日々の生活も、驚くほど徹底された節制の中にあります。千日回峰行の食事内容は極めて質素な完全菜食(精進料理)です。肉や魚はもちろんのこと、刺激の強い五辛(ネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウ、アサツキ)も禁じられています。

一般的な巡行期間中の食事は、一日わずか1回から2回程度で、白米やうどん、豆腐、根菜の煮物などを少量摂取するにとどまります。一日数万キロカロリーを消費する過酷な山岳歩行に対し、摂取カロリーは必要最低限であるため、行者の体重は開始後すぐに急激に落ち、極限まで無駄が削ぎ落とされた体躯へと変化していきます。

また、行を成し遂げるための満行にかかる費用も無視できない要素です。毎日激しく摩耗する無数の草鞋(わらじ)や白装束、道中を照らす提灯やロウソク、堂入り時の特別な儀式用品、京都大廻りでの随行者のサポート費用などを含めると、全体で数千万円規模の資金が必要とされます。これらは行者個人の財力ではなく、長年その祈りを支えてきた信徒組織(講)や支援者たちの献身的な浄財によって支えられています。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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