大社と神宮の違いとは?社号の格式と歴史・参拝マナーを徹底解説
大社と神宮の違いとは?社号の格式と歴史・参拝マナーを徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
神社に付けられる称号は「社号(しゃごう)」と呼ばれ、主に「神宮」「宮」「大社」「神社」「社」の5段階に大別されます。この社号の序列において最も大きな違いを生み出している要素が、「誰を祀っているか(主祭神)」と「皇室・国家との結びつき」です。
「神宮」を名乗るための決定的な条件は、皇室の祖先神(皇祖)や歴代の天皇、または皇室と極めて縁の深い神体を主祭神として祀っていることです。天照大御神を祀る伊勢神宮をはじめ、明治天皇を祀る明治神宮、神武天皇を祀る橿原神宮などがその代表格です。戦前は皇室の勅許(勅裁)が不可欠であり、現在でも神社本庁の厳格な審査と承認を経なければ「神宮」へ改称することは認められていません。
一方の「大社」は、特定の神道信仰における全国的な総本社や、極めて広大な神域・崇敬基盤を持つ大規模な神社に許された称号です。もともと律令時代から「大社」と単独で呼ばれていたのは島根県の出雲大社(祭神:大国主大神)のみでした。しかし戦後の社格制度廃止に伴い、旧官国幣社クラスの有力な神社(春日大社、諏訪大社、伏見稲荷大社など)が次々と大社号を称するようになり、現在では全国に地域信仰の中核を担う大社が点在しています。