大腸憩室炎にコーヒーは厳禁?カフェインの影響と再発防ぐ飲食術
大腸憩室炎にコーヒーは厳禁?カフェインの影響と再発防ぐ飲食術についての真相をご紹介します。
インターネット上の掲示板やQ&Aサイトでは、「カフェインレスやデカフェであれば、大腸憩室炎でもいくら飲んでも問題ない」という短絡的な情報が散見されます。しかし、ここには医学的な落とし穴が存在します。
デカフェは確かにカフェインの含有量が90〜99%以上カットされていますが、ゼロではありません。さらに重要なのは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸などの有機酸やポリフェノール成分自体が、胃酸分泌を促し腸管運動を刺激するという事実です。したがって、腸の粘膜が過敏になっている治りかけの段階では、デカフェであっても腹痛や便意の暴走を引き起こすトリガーになり得ます。
もう一つの代表的な誤解が「大腸憩室には食物繊維が良いと聞いたので、退院直後からゴボウや海藻を山盛り食べている」というパターンです。食物繊維は寛解期の再発予防には不可欠ですが、治りかけの炎症残存期に不溶性食物繊維(根菜類、キノコ類、硬い豆類など)を過剰摂取すると、便のかさが増しすぎて憩室を圧迫し、かえって病状を悪化させます。治りかけは「消化の良い低残渣食」、完全に治ったら「高食物繊維食」へと段階的に切り替えるリテラシーが求められます。