図書館予約は迷惑?司書が明かす現場の本音と放置トラブルの真相
図書館予約は迷惑?司書が明かす現場の本音と放置トラブルの真相について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。
図書館の予約放置や過剰リクエストは、社会学や公共経済学でいう「コモンズの悲劇(共有地の悲劇)」および「フリーライダー(ただ乗り)問題」の典型例といえます。コストを直接負担しない利用者が自己の利便性のみを最大化させようとした結果、システム全体の維持が困難になり、最終的に利用者全員が不利益を被る構造です。
小泉公乃氏らによる「図書館における迷惑行為の認知」研究や新聞投書欄の言説分析でも示されているように、利用者が抱く「税金を払っているのだから最大限に権利を行使して当然」という意識と、図書館側が想定する「公共のマナーと節度」の間には認識のズレが生じがちです。図書館法第17条が定める「無料原則」は国民の知る権利を守るための崇高な理念ですが、それを「何をしても無制限に許される免罪符」と履き違えてはなりません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
図書館の予約サービスを後ろめたさなく活用し、良質な読書ライフを送るための「利用基準」を提示します。自身の利用スタイルがどちらに当てはまるか客観的に見直すことが推奨されます。
【問題なく予約を活用できる人(おすすめの利用スタイル)】
- 予約通知メールを受信したら、数日以内に来館できるスケジュール管理ができている。
- 予約冊数は「取り置き期限内(約1週間)に確実に読み切れる冊数」に絞っている。
- 急な出張や体調不良で受け取れなくなった際、システム上や電話で速やかにキャンセル連絡を入れられる。
- 絶版本や専門書など、通常の書架で見つからない資料を目的を持って探している。
【利用法を慎重に見直すべき人(改善が求められるパターン)】
- 「いつか読むかもしれない」と、とりあえず上限いっぱいまで予約枠を埋めてしまう。
- 取り置き完了通知が来ても放置し、自動キャンセルになるまで放置した経験が複数回ある。
- 発売前の話題作を手当たり次第に未所蔵リクエストし、書誌情報の入力作業を図書館に丸投げしている。
- 予約が集中している大人気本を何冊も抱え込み、受取期限最終日まで引き取りに行かない。