ニシンの卵はなぜ数の子と呼ぶ?語源の由来と失敗しない塩抜きの極意
ニシンの卵はなぜ数の子と呼ぶ?語源の由来と失敗しない塩抜きの極意について知っておくべき 事実を厳選して解説いたします。
数の子調理における最大の関門が「塩抜き」です。市販の塩蔵数の子は腐敗を防ぐため飽和食塩水に近い高濃度で締められており、そのままでは塩辛くて食べられません。ここで多くの人がやってしまう失敗が「真水にそのまま浸けてしまう」ことです。
真水に浸けると、浸透圧の急激な差によって数の子内部の旨味成分やアミノ酸が一気に水側へ流出し、代わりに水分が過剰に入り込んで組織が壊れ、独特の苦味(エグみ)が発生します。これを防ぐプロの鉄則が「呼び塩(迎え塩)」です。
失敗しない簡単な塩抜き手順(所要時間:約12〜16時間)
ステップ1:食塩水を作る
水1リットルに対し、食塩小さじ1(約5g)を溶かし、約0.5%濃度の食塩水を作ります。数の子200〜300gに対して水1リットルが黄金比です。
ステップ2:浸漬と水替え
数の子を食塩水に浸し、常温(冬場)または冷蔵庫で約4〜6時間置きます。その後、同じ濃度の新しい食塩水を作り替えて再度4〜6時間浸けます。これを2〜3回繰り返します。
ステップ3:薄皮の除去
塩が適度に抜けると、表面の白い薄皮が浮き上がってきます。指の腹や柔らかい布巾を使って優しく撫でるように薄皮を剥ぎ取ります。薄皮を綺麗に取り除くことで、調味料の浸透と口当たりが劇的に向上します。
ステップ4:味見と仕上げ
端を少しちぎって味見をします。「わずかに塩気が残っている(かすかな塩味を感じる程度)」でストップするのがベストです。完全に塩を抜ききると水っぽくなり、出汁を吸わなくなります。
白だし香る上品な味付けレシピ(黄金比)
塩抜きが完了した数の子を漬け込む出汁は、以下の比率で調合します。
・かつお・昆布合わせ出汁:200ml
・薄口醤油:大さじ2
・みりん:大さじ2(煮切ってアルコールを飛ばす)
・日本酒:大さじ1(煮切る)
・お好みで削り節(花かつお):適量
冷ました漬け汁に数の子を浸し、冷蔵庫で半日〜1晩(約6〜12時間)寝かせれば、出汁の旨味が芯まで染み込んだ極上の味付け数の子が完成します。