エリクソンの発達段階8選!青年期の危機と乗り越え方を徹底解説
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発達心理学を学ぶ際、エリクソンとしばしば比較されるのがスイスの心理学者ジャン・ピアジェ(Jean Piaget)です。両者の理論を混同する学習者が後を絶ちませんが、研究のアプローチと対象領域には根本的な相違があります。
エリクソン ピアジェ 違いを整理すると、以下の対比が明確になります。
- 対象とする領域:ピアジェが子どもの「思考力・論理的推論力(認知構造)」の発達を研究したのに対し、エリクソンは「対人関係・社会性・自我感情(心理社会的葛藤)」を対象とした。
- 発達の期間:ピアジェの認知発達理論(感覚運動期・前操作期・具体的操作期・形式的操作期)はおおむね15歳前後で思考の枠組みが完成すると捉える。一方、エリクソンは「誕生から死に至るまでの生涯発達(ライフサイクル)」を前提とする。
- 原動力の捉え方:ピアジェは環境への「同化と調節」という認知的均衡化を重視し、エリクソンは社会的要請と個人の欲求の衝突によって生じる「心理社会的危機」を成長のエンジンとみなした。
ネット上の言説では「危機に陥る=精神的な欠陥」と誤解されがちですが、エリクソンの枠組みでは、乳児期の「不信」や青年期の「拡散」といった否定的な感情を全く経験しないこともまた病理とされます。適度な不信があるからこそ危険を回避でき、適度な疑惑があるからこそ慎重になれる。両極の葛藤を統合した先に、真の心理的強さ(徳)が宿るのです。