子どもの高熱で叫ぶ熱せん妄とは?急性脳症との見分け方と対処法
子どもの高熱で叫ぶ熱せん妄とは?急性脳症との見分け方と対処法の重要なポイントについて、最新情報を基に徹底解説します。
熱せん妄の現場は、机上の医療情報からは想像もつかないほど緊迫します。深夜の小児救急外来や各種相談窓口には、切迫した保護者の声が連日寄せられています。
「夜中の3時に突然ガバッと跳ね起き、窓の鍵を開けてベランダへ出ようとした。制止しようと抱きしめたら、凄まじい力で暴れ、私の腕を噛みちぎらんばかりに噛みついてきた。まるで何かに憑りつかれたようで、親の顔すら見えていなかった」(都内在住・5歳児の母親)
「壁を激しく叩きながら『赤い怪獣が僕を殺しに来る!』と絶叫。救急車を呼ぶべきか頭が真っ白になり、震える手でスマートフォンを握りしめることしかできなかった」(埼玉在住・7歳児の父親)
救急外来を担当する小児科医は、こうした保護者の心理について次のように証言します。「夜間外来に駆け込んでくる親御さんの大半は、極度のパニック状態です。しかし、病院に到着した頃には本人はケロッとして眠っているケースが7割を超えます。熱せん妄自体は脳に後遺症を残す病気ではありません。真に恐れるべきは、錯乱状態のまま階段から転落したり、ベランダから外へ飛び出してしまったりする物理的な外傷事故なのです」。