なぜカレー屋はナン食べ放題で潰れない?原価のカラクリと2026名店
なぜカレー屋はナン食べ放題で潰れない?原価のカラクリと2026名店について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
ランチ激戦区において、インドカレー店が提供する「ナンおかわり無料」のサービスは、一見すると無謀な大盤振る舞いに見えます。しかし、飲食店の損益計算の観点から分解すると、極めて理にかなったビジネスモデルであることが分かります。
まず注目すべきは、プレーンナン1枚あたりの圧倒的な原価の安さです。ナンの主な原材料は、強力粉、水、イースト(またはベーキングパウダー)、少量の砂糖、塩、牛乳やヨーグルト、そして仕上げに塗るギィ(澄ましバター)です。業務用の大袋で仕入れる強力粉のコストを基に計算すると、標準的なサイズ(約200g〜250g)のナン1枚に含まれる粉の原価は約10円〜15円程度。その他の材料費や仕上げの油分、タンドール窯のガス・炭代を含めても、原価は1枚あたりわずか20円〜40円前後に収まります。
一般的な飲食店における原価率は約30%が目安とされますが、1,000円前後のランチセットにおいて、原価30円のナンを客が2枚〜3枚おかわりしたところで、原価総額の上昇は数十円から100円程度に過ぎません。むしろ、「ナンがおかわり自由」という強烈なフックによって集客力を高め、客回転率を上げることのメリットが遥かに上回るのです。
さらに、タンドール窯による調理スピードの速さも見逃せません。窯の内壁に貼り付けられたナンは、400度近い高温によってわずか1分〜2分程度で一気に焼き上がります。ラーメンや定食と比べても調理の手間と時間が極めて少なく、厨房オペレーションを圧迫しません。人件費をほとんど増やさずにおかわりを提供できる点も、赤字にならない大きな理由です。