世界で一番最初に生まれた人は誰?最新科学と神話が明かす人類起源
世界で一番最初に生まれた人は誰?最新科学と神話が明かす人類起源についての最新情報をお届けします。
「世界で最初に生まれた人間」という問いを、「歴史の記録に残る人類最初の名前を持つ人物は誰か?」という視点に置き換えてみると、極めて人間味あふれるリアルな事実が浮かび上がってきます。
有史以前の化石人類には当然ながら名札はついていません。人類が文字を発明し、個人の名を粘土板に刻み始めたのは紀元前3000年頃の古代メソポタミア(シュメール文明)です。現在確認されている最古の個人の名前は、古代都市ウルクの遺跡から出土した会計記録の粘土板に刻まれていた「クシム(Kushim)」という人物です。
歴史の教科書に登場するような英雄や偉大な王、神官ではなく、粘土板に書かれていた内容は「29,086升の大麦を37カ月にわたって受領した、署名:クシム」という、極めて実務的な穀物の取引記録でした。大麦の在庫を管理していた出納官、あるいは役職名だったのではないかと議論されていますが、人間が最初に文字に残した個人のアイデンティティが、日々の労働や経済活動にまつわる記録であった点は極めて示唆に富んでいます。