なぜ死刑囚と結婚するのか?獄中結婚の心理と面会・養子縁組の裏側
なぜ死刑囚と結婚するのか?獄中結婚の心理と面会・養子縁組の裏側の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
死刑確定者に対する外部交通(面会や手紙のやり取り)は、「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」に基づき、極めて厳格に運用されています。原則として接触が許されるのは親族(配偶者、血族、姻族)や、再審請求を担当する弁護護人、あるいは施設長が「心情の安定に資する」と特別に認めたごく一部の知人に限られます。
婚姻や養子縁組によって「法定親族」の身分を得ることで、以下のような具体的な権利が生じます。
面会と文通の権利保障:
一般の知人であれば不許可になりやすい面会や文通の制限が緩和され、定期的な対話や手紙の往復が可能になります。ただし、面会時間は1回あたり10分〜15分程度に制限され、必ず刑務官が立ち会い、会話内容は逐一記録されます。アクリル板越しでの会話であり、直接触れ合うことは一切できません。
死刑執行後の遺体引取と遺品継承:
死刑が執行された際、当局から執行の事実が通知され、遺体の引き取りや遺品の受け取りを行う権利は最優先で親族に与えられます。元々の実家や親族が縁を切っているケースでは、配偶者が存在しない場合、遺体は火葬ののち無縁仏として処理されます。尊厳を持った埋葬や供養を行いたいと願う支援者にとって、配偶者資格の取得は決定的な意味を持ちます。