昔のバタークリームケーキはなぜ消えた?まずい真相と令和の劇的進化

昔のバタークリームケーキはなぜ消えた?まずい真相と令和の劇的進化に関する詳細情報を詳しくまとめました。詳細な解説をご覧ください。

昭和の半ばまで、なぜこれほどまでに代用バタークリームが普及していたのかといえば、最大のメリットは常温保存に耐える日持ちの良さでした。

当時の日本の一般家庭にはまだ冷蔵庫が完全に普及しておらず、洋菓子店の店頭にも大型冷蔵ショーケースは限られていました。特に1年で最も需要が集中するクリスマス時期、日持ちのするバタークリームケーキは数日前から作り置きして店先に山積みにすることができたため、大量供給には欠かせない存在だったのです。

しかし、1970年代から1980年代にかけて状況は激変します。家庭用冷蔵庫の普及率が9割を超え、さらに産地から店舗まで低温を維持したまま運ぶコールドチェーン(低温流通網)が全国に整備されました。これにより、傷みやすく日持ちのしない「本物の生クリーム」を使ったフレッシュなショートケーキが、いつでも手軽に買える環境が整ったのです。

真っ白で口溶けが良く、甘酸っぱい生のイチゴが乗った生クリームケーキは、あっという間に消費者を魅了しました。こうして「常温で保存できる」という最大の強みを失ったバタークリームケーキは、急速に主役の座を追われ、街の洋菓子店から姿を消していきました。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest