車のバッテリー繋ぎ方の順番と外し方|危険を防ぐ接続手順とプロの鉄則
車のバッテリー繋ぎ方の順番と外し方|危険を防ぐ接続手順とプロの鉄則の全貌を詳しく解説してご紹介します。
無事にエンジンが始動した瞬間に安堵し、気が緩んだ手元で重大なショート事故を起こすケースが後を絶ちません。エンジン始動後は、オルタネーター(発電機)が勢いよく稼働しており、回路には接続時以上に不安定なサージ電圧や大電流が流れています。したがって、ブースターケーブルの外し方順番は「接続した順番と完全に真逆の手順」を辿らなければなりません。
【取り外しの4ステップ手順】
第1手順:バッテリーが上がった車の【未塗装金属部(アース)】から黒色ケーブルを取り外す。
第2手順:救援車のバッテリー【マイナス(-)端子】から黒色ケーブルを取り外す。
第3手順:救援車のバッテリー【プラス(+)端子】から赤色ケーブルを取り外す。
第4手順:バッテリーが上がった車のバッテリー【プラス(+)端子】から赤色ケーブルを取り外す。
取り外した直後のクリップ先端は、絶対に車体の金属部分や反対側の端子に接触させないよう、片手でしっかりと絶縁グリップを握りながら作業エリアの外側へ退避させます。
そもそも、日常点検やバッテリー交換時も含めてバッテリーを外す順番マイナスからの理由とは何でしょうか。乗用車の構造は、車体(スチール製モノコックフレーム)全体がマイナス極と電気的に繋がっている「マイナスアース方式」を採用しています。もしマイナス端子が接続された状態のままプラス端子を外そうとして、金属製のスパナやレンチが車体のボディやボルトに触れた瞬間、抵抗ゼロの短絡回路が完成します。その結果、数百アンペアの電流が一瞬で工具を溶かし、作業者が重度の火傷を負うばかりか、最悪の場合は燃料パイプ等への引火リスクを招きます。マイナス側を最初に切り離しておけば、車体全体が電気回路から完全に浮いた状態(絶縁状態)になるため、万が一プラス端子側の工具が車体に接触してもショートは物理的に発生しません。これがバッテリー交換手順ショート防止策における世界共通の鉄則です。