小樽市総合博物館本館を完全攻略!Sl運行・料金・見どころ徹底ガイド
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本館の体験価値において最大の目玉となるのが、現在も館内を元気に走り続ける蒸気機関車「アイアンホース号」です。1909年(明治42年)にアメリカのH.K.ポーター社で製造されたこのSLは、かつて中米グアテマラのバナナ農園などで活躍したのち、小樽へとやってきました。ボイラーの大規模修繕など度重なる危機を熟練技術者の情熱によって乗り越え、2026年シーズンも力強い汽笛を北海道の空に響かせています。
このアイアンホース号の素晴らしい点は、入館料さえ支払えば追加料金なしで乗車可能であることです。客車に揺られながら園内の手宮駅と中央駅の間(片道約400メートル)をガタゴトと進み、終着点では作業員の手作業も交えながら巨大な「転車台(ターンテーブル)」で機関車が豪快に方向転換する様子を間近で見学できます。石炭が燃える独特の匂いと温かい蒸気煙を浴びるひとときは、デジタル映像では絶対に味わえない強烈な五感体験となります。
一方、屋内展示の旧機関車庫内で静かに威厳を放つのが、同じく米国ポーター社製の7100形蒸気機関車「しづか号」です。鉄道記念物、そして国指定重要文化財「旧手宮鉄道施設」の中核を成すこの機体は、義経号・弁慶号と兄弟関係にあり、漆黒の車体に真鍮の輝き、優雅な木製キャブ、前方を照らす巨大な油灯など、当時のアメリカンスタイルを完璧な状態で現在に留めています。
報道資料や保存記録を紐解くと、極寒の北海道大雪山系や夕張炭鉱から石炭を港へ運び出すため、いかに当時の技術者たちが心血を注いだかが浮き彫りになります。機関庫の赤レンガ壁に染み付いた油の香りに包まれながら「しづか号」と対峙すると、過酷な開拓史を生きた人々の息遣いが直接伝わってくるかのようです。