和三盆の産地はなぜ四国だけ?徳島・香川に伝わる伝統の真実

和三盆の産地はなぜ四国だけ?徳島・香川に伝わる伝統の真実について見逃せない 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

和三盆糖が「砂糖の芸術品」と呼ばれる最大の要因は、原料品種の希少性と、精製糖とは根本的に異なる「含蜜糖(がんみつとう)」の製造工程にあります。一般的な白砂糖(上白糖やグラニュー糖)と和三盆糖の違いを数値データと製法面から比較整理しました。

項目和三盆糖(阿波・讃岐)一般的な白砂糖(上白糖)編集部の見解・評価主原料在来種「竹糖」(細黍)輸入原料糖(大型サトウキビ・甜菜)竹糖は収穫量が少なく機械化が困難な極めて希少な品種。製糖・分蜜方法木型盆の上で手揉みする「研ぎ」と重石搾り(押し舟)工業用遠心分離機による完全分蜜「盆の上で三度研ぐ」職人技が独特の微粒子と風味を生む。糖度・成分特徴ショ糖純度 約97%前後(天然ミネラル・蜜分を残存)ショ糖純度 99%以上(精製により糖質のみ抽出)過度な精製をしないため、刺激のないまろやかな甘みが残る。食感と口溶け微細な結晶構造により体温ですばやく融解結晶が大きく舌にザラつきが残りやすい口に含んだ瞬間にすっと消える後味の良さは唯一無二。参考価格帯(100g)約500円〜1,200円約30円〜50円一般的な砂糖の10〜20倍以上の価格差がある高級食材。

原料の「竹糖」は草丈が2メートル前後と低く、茎も大人の親指ほどの細さしかありません。台風で倒れやすく、収穫も一本ずつ手刈りで行わなければならないため、工業的な大量生産には全く向きません。さらに、搾り取った白下糖(しろしたとう)に少量の水を加えながら盆の上で揉みほぐす「研ぎ(とぎ)」の手法を数回繰り返し、重石をかけた「押し舟」で余分な糖蜜を抜いていく工程には、数週間の労力と職人の高度な勘が要求されます。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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