ニットが伸びる決定的な理由とは?型崩れを防ぐプロの干し方裏ワザ

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ウール(羊毛)、アクリル(合成繊維)、カシミヤ(山羊毛)、モヘア、シルク混など、素材の組成比率によって乾燥時に払うべき配慮は大きく異なります。とりわけ「繊維の宝石」と称されるカシミヤ製品は、熱や摩擦、紫外線に対して極めて敏感です。

専門クリーニング技術者が口を揃えるカシミヤニット 正しい干し方の第一原則は、「完全陰干し」と「摩擦の遮断」です。カシミヤの毛表面にあるスケール(キューティクル構造)は非常に薄くデリケートであり、直射日光に含まれる紫外線に晒されると急速にアミノ酸結合が破壊され、繊維のゴワつきや黄変(退色)を引き起こします。日光の当たらない、風通しの良い日陰を選定することが絶対条件です。

また、カシミヤは脱水時の遠心力による摩擦でもフェルト化(毛同士が絡まり合って硬化・縮小すること)を起こします。洗濯機での脱水は極めて短時間の「15〜30秒」に留め、取り出した直後に吸水性の高いマイクロファイバータオルで挟み込んで余分な水分を吸い取る「タオルドライ」を丁寧に行うことが、型崩れを防ぐ最大の布石となります。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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