山本五十六の名言「やってみせ」の続きとは?真意と人材育成の本質
山本五十六の名言「やってみせ」の続きとは?真意と人材育成の本質の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
山本五十六がなぜこれほどまでに人間心理の機微を突いた言葉を遺したのか、その背景には彼の特異なキャリアと過酷な人間観察があります。
ハーバード大学への留学やアメリカ駐在武官を経験した山本は、当時の旧日本軍の主流派が陥っていた「精神力至上主義」の危うさを誰よりも熟知していました。米国の圧倒的な工業生産力と合理的な思考体系を肌で知る彼は、感情論や階級による威圧だけでは人間も組織も本質的には機能しないことを冷徹に見抜いていたとされます。
また、山本五十六が残したもう一つの代表的な訓戒に『男の修行』があります。
「苦しいこともあるだろう。云い度いこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣き度いこともあるだろう。これらをじつと堪えてゆくのが男の修行である」
当時の特番インタビューや自著・手記、側近たちの証言録によると、山本自身が組織内の軋轢や日独伊三国同盟への反対による孤立など、想像を絶する重圧と理不尽に晒されていました。部下に感情をぶつけることなく、自らを律しながら相手を一人の人間として尊重し尽くす姿勢は、こうした極限の忍耐と自己規律(セルフコントロール)に裏打ちされたものだったのです。