長興山紹太寺のしだれ桜2026|見頃と開花状況・樹勢回復の真実
長興山紹太寺のしだれ桜2026|見頃と開花状況・樹勢回復の真実の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
長興山紹太寺のしだれ桜を語る上で欠かせないのが、江戸時代初期に展開された徳川幕府重臣・稲葉家の歴史です。
小田原藩主であった稲葉正則(いなば まさのり)は、徳川三代将軍・家光の乳母として権勢を誇った春日局(斎藤福)の孫にあたります。正則の父である稲葉一通、そして春日局の菩提を弔うため、黄檗宗の大本山として建立されたのが長興山紹太寺でした。この名木は、寺の創建期にあたる延宝年間(1673〜1681年頃)に植樹されたと伝えられており、実に340年以上もの風雪を耐え抜いてきました。
かつては高さ約13メートル、枝張り約18メートルにも達し、春になると空から淡紅色の滝が流れ落ちるかのような雄姿を誇りました。この圧倒的な存在感から「かながわの名木100選」や小田原市指定天然記念物にも選定され、名実ともに神奈川を代表する銘木としての地位を確立したのです。