『古畑任三郎』歴代キャストの現在と犯人役の裏側|30年の真実

『古畑任三郎』歴代キャストの現在と犯人役の裏側|30年の真実の詳細解説を解説します。専門的な知識が満載です。

『古畑任三郎』最大の特徴は、冒頭で犯行の手口と犯人が視聴者に明かされる「倒叙形式」にあります。視聴者の関心は「誰が殺したか」ではなく、「古畑がどうやって犯行を立証するのか」へと向けられます。そのため、犯人役には田村正和さんと対等に渡り合える卓越した演技力と、強いスター性を持つ俳優陣が起用されました。

第1シリーズ第1話の中森明菜さん(コミック作家・小石川ちなみ役)から幕を開けた犯人役の系譜は、堺正章さん、菅原文太さん、緒形拳さん、津川雅彦さんといった昭和・平成の大物俳優から、松嶋菜々子さん、福山雅治さん、藤原竜也さんなど当時の最前線を走るトップスターまで多岐にわたります。

シリーズ・区分主な犯人役(ゲスト出演者)平均・最高視聴率データ編集部の見解・作品的評価第1シリーズ(1994年)中森明菜、堺正章、古手川祐子、笑福亭鶴瓶、菅原文太 ほか平均:14.2%
最高:18.7%深夜枠的な小品サスペンスの味わいを残しつつ、洗練された会話劇で口コミから社会現象へ発展。第2シリーズ(1996年)明石家さんま、沢口靖子、草刈正雄、木村拓哉、唐沢寿明、鈴木保奈美 ほか平均:25.3%
最高:34.4%シリーズの黄金期を確立。明石家さんま回(第14話)や鈴木保奈美のニューヨーク特番など傑作が集中。スペシャル(1999年)SMAP(中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾)、黒岩健吾(緒形拳)SMAP回:32.3%
黒岩博士:25.6%現役国民的アイドルグループ全員が本人役で犯罪に手を染めるという前代未聞の構成が歴史的熱狂を生む。第3シリーズ(1999年)市川染五郎(現・松本幸四郎)、真田広之、松村達雄、大地真央、江口洋介 ほか平均:25.1%
最高:28.3%西園寺守(石井正則)が本格加入し、コメディとロジックの完成度が極致に達した充実のシーズン。ファイナル(2006年)藤原竜也・石坂浩二、イチロー、松嶋菜々子イチロー回:27.0%
松嶋回:29.6%田村正和さんの「古畑に幕を下ろしたい」という意志に基づき制作された、ドラマ史に残る完結編。

ファンの間で今なお激論が交わされる「神回ランキング」において、常に上位へ挙げられるのが以下の3作です。

1位に推されることが多いのが、第2シリーズの第14話『しゃべりすぎた男』(犯人役:明石家さんま)です。今泉慎太郎が殺人容疑で逮捕され、絶体絶命の窮地に陥る法廷劇。古畑が法廷内で弁護士の虚構を突き崩していく構成は、緊迫感と伏線回収の美しさにおいて屈指の完成度を誇ります。

続いて挙げられるのが、第2シリーズ第24話『しばしのお別れ』(犯人役:山口智子)や、スペシャル『古畑任三郎 VS SMAP』、そして第1シリーズ第12話『最後のあいさつ』(犯人役:菅原文太)です。菅原文太さんが演じたベテラン警視正との対決では、古畑が「たとえいかなる理由があろうと、殺人は許されない」という刑事としての絶対的な倫理観を静かに説く名シーンが描かれました。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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