サウナのヒートショック事故が急増!水風呂突然死の真相と命を守る防衛術
サウナのヒートショック事故が急増!水風呂突然死の真相と命を守る防衛術の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
「身体に良い」と信じられている温冷交代浴で、一体なぜ突然死が引き起こされるのか。その主因は、血管の拡張と急激な収縮による「血圧のジェットコースター現象(血圧サージ)」にあります。
サウナ室内の高温環境(80〜100℃)に入ると、体温上昇を防ぐために末梢血管が拡張し、発汗が進みます。この段階では心拍数が急上昇する一方で、大量の汗によって血液の水分が失われ、血管内は脱水傾向へと向かいます。この状態から汗も流さず、あるいは冷たい掛け水だけで10〜15℃前後の水風呂に全身を沈めると何が起きるでしょうか。
冷刺激を受けた皮膚感覚受容器が交感神経を激しく興奮させ、全身の血管が一気に強力に収縮します。逃げ場を失った血液が心臓や中枢血管へと逆流し、収縮期血圧が200mmHgを超えるレベルまで急上昇します。これが「サウナ水風呂心臓麻痺リスク」の根本原因です。冠動脈の痙攣(スパーク)による急性心筋梗塞、致死性不整脈(心室細動)、あるいはもろくなった脳血管の破綻(脳出血)が引き起こされます。
さらに恐ろしいのは、水風呂から上がった直後に訪れる急激な低血圧です。今度は副交感神経が急激に優位となり、収縮していた血管が急速に弛緩。脳への血流が一過性に途絶える「血管迷走神経反射」が発生し、水風呂の縁や浴槽内で意識を失い、そのまま沈んで溺水死に至るケースも報告されています。