わずかな微熱が命取りに!現場が明かす競走馬の体温管理の真実

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世界のビッグレースを転戦する矢作芳人調教師は、遠征先でのコンディショニングにおいて体温管理を最重要項目の一つに挙げる。ドバイ、サウジアラビア、アメリカ、欧州と気候も湿度も全く異なる異国の地で、サラブレッドが気候順応できているかを測る唯一無二のバロメーターが平熱の推移だ。わずかな体温のブレから疲労の蓄積を察知し、追い切りメニューを瞬時に組み替える柔軟性こそが、矢作厩舎が世界を制する強さの源泉となっている。

一方、歴戦の名馬の背中を知り尽くす武豊騎手は、跨った瞬間の筋緊張や息遣い、そして肌から立ち上る「熱気」で馬の状態を直感的に感じ取るという。パドックから本馬場入場へと向かう際、体温が適度に上昇して柔軟性を帯びているか、あるいは異常な熱感で集中力を欠いているか。トップジョッキーの体内センサーは、獣医の検温結果と驚くほど高い精度で一致する。

「名馬ほど自分の体を理解していて、無駄な熱を出さない」——関係者が口を揃えるこの言葉通り、極限のパフォーマンスを発揮できる馬は、精神的な落ち着きとともに体温コントロールの安定感を兼ね備えている。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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