ぎょう虫検査はなぜ消えた?廃止理由と現在の最新事情を徹底解明
ぎょう虫検査はなぜ消えた?廃止理由と現在の最新事情を徹底解明の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でまとめました。
ぎょう虫検査といえば、透明な粘着シートの中央に丸い印があり、可愛らしい男の子や女の子、あるいは動物のイラストが描かれていた資材が有名です。この検査器具は医学的にセロファンテープ法(スコッチテープ法)と呼ばれ、極めて合理的かつシンプルな仕組みで設計されていました。
現在でも保育園で検査が実施される場合や、個人で検査キットを購入した際には、基本的にこの粘着シートを使用します。しかし、正しい手順を踏まないと「感染しているのに陰性と出てしまう(偽陰性)」原因になります。
検査を行う上での鉄則は、「朝起きてすぐ、排便や入浴・シャワーを浴びる前」に採取することです。蟯虫(ぎょうちゅう)のメス成虫は、人間が眠っている夜間に大腸から這い出し、肛門の周囲に数千から1万個以上の微細な卵を産み付けます。この産卵時に分泌される粘液が刺激となり、激しいかゆみを引き起こします。
朝起きて排便をしてしまったり、ウォシュレットや入浴でお尻を洗ったりすると、皮膚表面に付着していた卵がすべて洗い流されてしまいます。そのため、布団から出た直後の清潔な状態のまま、シートの中央を肛門周辺の皮膚にしっかりと数回押し当てることが採取の最大のコツです。
また、検査は必ず「連続する2日間の朝」に行う2回法が標準とされています。蟯虫は毎日必ず産卵するとは限らないため、1回だけの採取では検出率が50%程度にとどまるのに対し、2日連続で採取することで検出率を90%近くまで高めることができるためです。