人魚の本物写真は実在する?漂着画像と寺院ミイラ鑑定の全真相
人魚の本物写真は実在する?漂着画像と寺院ミイラ鑑定の全真相についての真相をお届けします。
人工的なフェイクが存在する一方で、歴史上の航海者たちが海上で目撃した「生きた人魚」の記録には、生物学的な明確な説明がつきます。
1493年、新大陸を目指していたクリストファー・コロンブスは、ハイチ沖の洋上で3匹の人魚を目撃したと航海日誌に記しています。しかし、その記述には率直な失望が滲み出ていました。
「それらはかつて描かれてきた絵画ほど美しくはなく、その顔立ちはどこか男のようであった」
生物学的な調査により、コロンブスが目撃したものの正体は海生哺乳類のマナティであったことが確定しています。熱帯・亜熱帯の海に棲むジュゴンやマナティが「人魚」として認識された背景には、いくつかの解剖学的・行動学的な特徴があります。
第一に、ジュゴンやマナティの乳頭は前肢(胸びれ)の付け根付近に一対存在します。海面に上半身を浮かばせ、前肢で我が子を抱えるようにして授乳する姿は、遠目には人間の母親が赤子を抱いている姿と酷似します。第二に、頭部に海草(アマモなど)を絡ませたまま海面へ呼吸のために顔を出す生態があり、これが逆光や波飛沫を通して見た船乗りの目には「長い髪を生やした人間」として映りました。
さらに、海洋生物学の観点からは「上半身が人間で下半身が魚類」という生物が実在し得ない決定的理由が示されています。
哺乳類である人間と魚類では、呼吸器官(肺呼吸とエラ呼吸)、体温調節(恒温と変温)、骨格構造、そして生殖システムが根本から異なります。海生哺乳類であるクジラやイルカの尾びれが「水平(上下に振って推進力を得る)」についているのに対し、魚類の尾びれは「垂直(左右に振って推進力を得る)」についています。絵画や伝説に描かれる「縦に尾を振って泳ぐ魚類の下半身を持つ人間」は、収斂進化の法則を無視した生物学的不可能性の産物に過ぎません。