マリア像が流す血の涙の真相とは?奇跡かトリックか科学が暴く実態
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近代の奇跡調査において、最も激しい論争を巻き起こしたのが1995年にイタリアの港湾都市で起きた「チビタベッキアのマリア像」をめぐる事件です。民家の庭に置かれていた高さ40センチメートルほどの石膏像が、複数回にわたって血の涙を流したとされ、地元司教を含む多数の目撃証言が集まりました。
事態を重く見た司法当局と医療機関が像を押収し、流出した赤色液体のマリア像の血液型調査およびDNA鑑定を実施しました。その結果、液体は間違いなく人間の血液であり、血液型はAB型、さらに染色体検査により「男性のDNA」であることが科学的に立証されたのです。
聖母マリアの像から男性の血液が検出された点について、捜査当局は像の所有者一家の男性陣に対するDNA照合を求めました。しかし、所有者側が強制捜査以外のDNA提出を拒否したため、司法上の完全な犯人特定には至らないまま捜査は終結。現在でも信者の間では神聖視される一方、科学的・法的には「外部から男性の血液が付着させられた可能性が極めて高い事案」として記録されています。