ひよこになりかけの卵の正体とは?衝撃の味や食べ方・国内入手先を徹底解説
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「ひよこになりかけの卵」と聞くとニワトリの卵をイメージしがちですが、東南アジアで食されているものの多くはアヒルの有精卵孵化を利用した料理です。産卵された有精卵を孵卵器や専用の温室で一定期間温め、胚(ヒナの原型)が成長した段階で加熱調理して提供されます。
地域によって呼び名や好まれる孵化日数が異なり、東南アジアから東アジアにかけて広く分布しています。
- フィリピン「バロット(Balut)」:孵化日数16〜18日程度のものが好まれる。夕方になると街頭の屋台売り(マグレレチェ)が声を張り上げて売り歩く国民的ファストフード。
- ベトナム「ホビロン(Hột vịt lộn)」:南部では「チュンビクロン(Trứng vịt lộn)」とも呼ばれる。孵化日数17〜20日前後とやや成長が進んだものが好まれ、ハーブと一緒に朝食や夜食として食される。
- 中国「毛蛋(マオダン)/喜蛋(シーダン)」:主にニワトリやアヒルの卵を用い、屋台で串焼きや油揚げにしてスパイスをまぶして食べるストリートフード。
- カンボジア「ポンティアコーン(Pong tea khon)」:ライム果汁と黒コショウをたっぷりつけて食すのが定番。
現地の人々が孵化しかけの卵を食べる理由は、単なる奇食ではなく、限られた資源の中で効率よく良質な動物性タンパク質と微量栄養素を摂取するための生活の知恵でした。アヒルの卵は鶏卵に比べて殻が厚く栄養価が凝縮されており、孵化が進む過程でアミノ酸やカルシウムが生合成されるため、病み上がりの滋養強壮や妊婦の栄養補給、スタミナ食として重宝されてきた歴史があります。