筑波大学サッカー部はなぜ強い?三笘薫を育んだ最強メソッドと入部の真相

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筑波大学蹴球部が他大学と決定的に異なるのは、「サッカーを客観的・科学的に解体し、言葉と論理に落とし込める選手」を育てる教育・研究環境にあります。その象徴が、川崎フロンターレのユース出身でありながらトップ昇格を見送り、筑波大学体育専門学群へ進学した三笘薫の足跡です。

三笘は大学在学中、自らの頭部にGoProを取り付けてドリブル突破時の視線行動を記録し、相手ディフェンダーの重心移動や認知プロセスを解析した卒業論文を執筆しました。当時の特番インタビューや自著で本人が「ユースから直接プロに行っていたら、フィジカルの壁にぶつかって埋もれていたかもしれない。自分の長所と短所を客観視し、大学の4年間で身体操作と論理的な技術構築を徹底できたことが今の基盤」と述懐している通り、筑波にはプレー感覚を言語化・数値化できる最先端の研究設備と指導体制が日常的に溶け込んでいます。

チームを率いる小井土正憲監督(元ガンバ大阪コーチ、元清水エスパルスアシスタントコーチ)は、Jリーグの最前線で培った戦術眼と、母校の学術的アプローチを融合させた緻密なゲームモデルを構築しています。自陣からボールを保持して主導権を握るポジショナルプレーを基本としながらも、ピッチ上の11人が局面ごとの戦況を即座に認知・判断する「知的インテンシティ」の高さは、天皇杯でJ1クラブを脅かす最大の武器となっています。長谷川健太、井原正巳、中山雅史という日本サッカー黎明期のレジェンドから、現在の森海渡や角田涼太朗に至るまで、時代が変わっても「戦術理解力に秀でたタフなフットボーラー」が育つ土壌は微塵も揺らいでいません。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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